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三球三振!~FoR!の日記~

ほとんどの画像が、クリックで拡大画像(別窓)をご覧頂けます。一応『Field of Rookies!』の日記ブログ的位置付け。

サッカーがないのでゆっくり寝れると思いきや案の定ウィンブルドンを観てしまったKです、ども。

戦闘聖教者志摩子


ところでうちのブログ、イラストが男性だとアクセス数が減るんですが、どういうことでしょう?以前某サイトさんでキタキタおやじをTOPに飾ったらヒット数が激減したという日記を読んで爆笑した覚えがありますが、それと同じ類のものでしょうか。あまり深く考えないほうがいいかな…。

というわけで(どんなわけだ)今日はFV戦記はちょっとお休みして、昨日(正確には今日深夜)ウィンブルドンを観ながら書いた
戦闘聖教者バトルクリスチャン志摩子」をお送りしようと思います。

適当に描いたイラストをきっかけにSignalさんとのコメントのやりとりの中で生まれたお話です。ものっそテキトーに書いた上に校正も推敲もしてないので、出来はたいしたことないです。そもそも文章書くことがあまりないですし。(以上、言い訳)

あと大事なことのような気がするのでお断りしておきますが、当作品は実在のキリスト教等とは無関係であり、それらの存在や意義を冒すものではありません。…どういうことかっていうと、「私が勝手にバカやってるだけですゴメンナサイ」ってことです。私は信心深くないんですけど、世の中には純粋な気持ちで宗教に身を置いてらっしゃる方がたくさんいらっしゃると思います。どうかお気を悪くなさらないで下さい。

長々と前置きを書きましたが、それでも読んでやるぜ!というステキなお方はどうぞ。

注:こんなの志摩子さんじゃない!という気持ちになっても責任は取りかねます

あ、拍手ありがとうございましたー。
戦闘聖教者バトルクリスチャン志摩子



「ねぇねぇ志摩子さん、知ってる?」
「あら、どうしたの桂さん?」
教室で交わされるお決まりのフレーズが、この日の放課後にも登場した。今日も、噂好きの彼女は何かしら情報を入手してきたようだ。
「最近街で奇妙な事件が起きてるんだって」
「奇妙な事件?」
さっきの授業で使っていた教科書やノートをまとめトントンと揃えながらも顔は彼女の方を向いて、志摩子は桂さんに聞き返した。
「なんでもビルの壁が壊れていたりとか、道路がへこんでたりとかってことが頻繁に起きてるんだって」
揃えたノート類をしまいながら聞き返す。
「確かに珍しい事件かもしれないけど、交通事故やもしかして地盤沈下とか、そういうことじゃないのかしら。奇妙っていうのがよくわからないのだけれど」
するとふふふんと得意げな顔をする桂さん。
「それが違うんだなぁ志摩子さん。その事件ってのはどれも夜に起きてるらしくって、事件近くの夜には獣のような唸り声とか大きな物音が何度もするのを聞いたっていう証言があるんだって。さらに、ここ数日も声が駅前あたりで聞こえたって話があるのよ!」
だんだん桂さんのテンションも上がってきた。
「ね?これって奇妙でしょ?私はきっとどっかの研究施設から逃げ出した遺伝子操作の生み出したかわいそうな巨大実験動物が―――」
「…………」
興奮気味に話す桂さんの横で思案顔の志摩子。反応のないのを不満に思ったのか、桂さんが目の前で手を振る。
「志摩子さん?ねぇ、志摩子さんってば」
「え、ああ、ごめんなさい」
はっと我に返る志摩子。申し訳なさそうにするもののその表情はまだどこか晴れない。
「もう、ちゃんと聞いてた?私の名推理その1」
「その1って、いくつも候補があるようじゃ名推理とは言いがたいわね」
後ろから突然かけられた声に二人がはっと振り返ると、そこには既に帰り支度を済ませた由乃さんがいた。
「あら?うちのクラスにわざわざいらっしゃるなんてどうしたの、由乃さん」
「どうしたのって、ずいぶんじゃない?志摩子さんを迎えにきたのよ」
「志摩子さんを?」
「そ。薔薇の館にいっしょに行こうと思って」
「ああ、そうなんだ」
祐巳さんが見当たらなかったから…というのは言わない由乃だった。
「由乃さん、申し訳ないのだけど…」
鞄を手にして志摩子が言う。
「今日の話し合いはお休みさせていただけないかしら?用事ができてしまって…」
「あら、そうなの?用事があるならしょうがないんじゃない?今日はそんなに大切なこと話すわけでもないし、大丈夫よ。みんなには私から言っとく」
「そう、ありがとう。助かるわ。それじゃ二人とも、ごきげんよう」
そういうと志摩子は足早に教室を出て行った。
「…珍しいわね、志摩子さんが話し合いをお休みするなんて」
「……うん」
結局一人で薔薇の館に向かうことになった由乃だった。



駅前行きのバスに乗り込んだ志摩子は座席に座ってまた考え込んでいた。
『痕跡が残ってしまうのはある程度しかたないとしても…』
窓の外に向けられた視線はしかし流れる景色を捉えてはいない。
『……まだ残りがいたのかしら。不覚ね』
ほんのわずか握り締めた拳はすぐに開かれ、降りる意思を伝えるべく指はボタンへと伸びた。
駅前はにわかに人が増え始めるような時間。もう少しすれば帰宅ラッシュというあたり。
『……やはり感じられないように思えるけど』
バスを降りた志摩子はあたりをぐるりと見回し、歩き出す。
『痕跡に残った残滓のせいで邪魔をされてるかもしれないわね。もう一度行ってみるのがよさそうだわ』
その足は目的地へと迷いなく向かう。

一箇所目、駅北東部○○社ビル。
隣のビルと面した壁面の周りに立てられた立ち入り禁止のフェンスとシートのむこうには、車が突っ込んだような跡が残っており修理を待っている状況だ。
『…違うみたいね』
歩きながらそこをちらりと眺めただけで何かの判断を済ませた志摩子は、そのまま足を止めることなく次の目的地へと向かった。

二箇所目、駅東部△△交差点付近。
交差する道からわずかに入った細い道には、上から鉄球を叩きつけたようなへこみがついている。
『…ここにも、特に何もない』
またも空振りに終わった志摩子だが、気落ちする様子もなくまた歩き出す。

三箇所目、駅南部××川河川敷
夕暮れの河原。いつもと変わらないその場所。川の向こう側では少年たちが野球に興じている。
茜色に染まる広い河川敷の中で、使われないスペースなのだろう草が生えっぱなしになっている茂みの中に、躊躇することなく志摩子は入っていく。
まっすぐ20歩程進み、足が止まる。特におかしな点などないように思えるその場所に志摩子はしゃがみこみ、右手で地面に触れる。
そしてわずか1、2秒。
「ここも―――」
そう呟いた瞬間、志摩子は急にはじかれたように後ろへと飛びのいた。志摩子が着地したときには、今まで彼女がいた場所の草が鋭利な刃物で一閃したかのようにバッサリと刈り取られていた。
「やはり残っていたのね…」
そういう彼女の視線が右へ左へとせわしなく動く。そこかしこで不規則な草のざわめきが聞こえる。彼女の視線の先には何もないように見える。いや、わずかに景色がゆがんでいるだろうか?明らかに何かがいるように草が騒ぐのに何者の姿も見えはしない。しかし志摩子の瞳は確実にその『何か』を追うように動いていた。
「―――そこっ!」
言うやいなや何かを投げる志摩子。だがそれは当たり前のように土に刺さっただけだった。
「……。逃げられてしまったわね。まさか日のあるうちに動くなんて、油断していたわ…」
つぶやく志摩子。乾いた風が吹く河原に、夜の帳が落ち始めていた。



深夜、駅南東部。月が雲に隠れて闇をつくる。
人の気配などまったくしないオフィス街に不釣合いな、あまりに不釣合いな人影があった。
白いシャツに漆黒のスーツ。まるで男性の礼服のような、それでいてどこか不思議な雰囲気のある服に身を包んで、藤堂志摩子がそこにいた。
ビルの谷間の道を歩くと、まるで石造りの建物の廊下を歩いているように足音が響いた。

路地をゆっくり歩く志摩子。周囲を動きまわる『何か』の気配を、志摩子は感じ取っていた。
いきなり足を止めた志摩子が身を半身後ろに引いたその時、夜空を切り裂くような速さで彼女の目の前に何かが落ちてきた。いや、落ちてきたのではなく飛び降りてきたのだ。そう、『何か』が。
志摩子を狙い叩きつけた腕はアスファルトにめり込んでいた。腕、そう、『何か』には確かに2本の腕と2本の足があり、人間の形をしていた。しかし人間ではなかった。それどころか地球上のいかなる生物とも違うモノだった。
影のような体。その輪郭は霧のように曖昧にゆらいでいる。前傾の姿勢にだらりとおろした腕、頭と思われる部分には鈍く光る瞳。
それは禍々しく、汚らわしく、そして恐ろしいモノだった。人間の本能が恐れるような、そんな存在。夜の闇から溶け出したようなその影をあえて何者か定めるならば、それはきっと――――『悪』。純粋なる悪だった。

「グォワァァァ――――!!」
獣のような唸りを発し、右腕を地面に突き刺したまま左腕を横に凪ぎ志摩子を襲う。だがその攻撃は志摩子に当たりはしなかった。
志摩子はいつの間にか化け物と数メートルの距離をとっていた。黒き異形を見据えながら、彼女は瞳を閉じ、十字を切り胸元のロザリオを手に取る。
異形が突進する。
ぴんと真横にのばした右手に握られるロザリオ。
異形が右腕を振り上げる。
すっと開かれる瞳。
異形の右腕が志摩子めがけて勢いよく振り下ろされる。
美しいその唇から紡がれる言葉。

十字架ロザリオよ――――」

ガキィィィン―――――!!!

 甲高く響く金属音。振りぬかれ志摩子を切り裂くはずだった鋭い爪は、その服に触れることすらできなかった。
ロザリオ。そう呼ぶにはあまりに大きすぎる十字架が、志摩子と異形の間にあった。
「――――はっ!」
自らの身長ほどあるロザリオを右腕一本で動かす志摩子。爪をはじかれた異形が後ずさる。
「さあ、かかっていらっしゃいな」
「グルル………ガァァ!!」
勢いのついた腕が再び襲い掛かる。
しかし志摩子のロザリオはそのすべてを事もなく防ぐ。いくら猛獣の牙が縦横無尽に振り回されようとも、志摩子はその場から動くことすらなく獰猛な攻撃を捌いていく。
予想外の出来事にたじろぐ異形。
「あなたみたいな小物を見落としていたなんて、私もまだまだだわ」
ロザリオを構える志摩子と間合いをはかる異形。
数秒の間の後、異形は勢いよく地面を蹴りビルの上へと跳ねた。
「なっ、まさか逃げる気!?」
虚をつかれた志摩子もまた、数瞬の後、地面を思い切り蹴り斜めに飛ぶ。左のビルの壁を蹴り右上へ。右のビルの壁を蹴り左上へ。ロザリオを抱えたまま彼女もビルの上を目指した。
『迂闊…!こんなにすぐ逃げをうつなんて…!』
焦る志摩子は屋上に登りつくとすぐに遠くへ意識を向けた。
『いったいどっちに…』
突然、すぐ近くに異形の気配――!
「後ろ!?しまっ―――――!!」

ザシュゥッ!!

ポタッ、ポタタッ…。
屋上の無機質な灰色の上に、真っ赤な滴がおちる。
引き裂かれた服の下、右腕についた爪痕が紅に滲む。
「待ち伏せ…?賢いのね…」
空中で身動きの取れない中、志摩子は反射的に身を翻し異形を蹴り、的確に心臓を狙ってきた爪をかわし致命傷を避けたのだった。
『キズは深くはないけど…、ロザリオは振れないわね』
手で傷を抑え、志摩子は自分の軽率さに薄く唇をかんだ。

「…………」
「グルルルゥゥ……」
相手にダメージがあったことを認識している異形は、積極的に間合いをつめてくる。
「ガァァ――――!!」
手負いの少女に襲い掛かる異形。幾度も繰り出される爪を防ぐ十字架。手数も速度も先ほどと変わらない攻撃だが、右腕が使えない志摩子は徐々に後ろに下がらざるをえない。
攻め手を強める異形が勢いづく一方、劣勢に立たされているはずの志摩子の表情は驚く程冷静で、その瞳は追い詰められるほどに冷たい輝きを増していく。
「グオアァァ―――!」
屋上の恥まで追い詰められた志摩子に渾身の一振りが繰り出される。アッパー気味の一撃はロザリオを上空へとはじき飛ばし、志摩子をも屋上からはじき出した。
「くっ……!」
勝利を確信した異形は唸り、自らも屋上を飛び出し、両手を振り上げ最大の攻撃を繰り出そうとする―――!
その刹那、異形が志摩子の右手に握られた何かを見つける。
それは銀杏だった。
「…召し上がれ」
しかし異形はそのまま腕を志摩子めがけて振り下ろす。
銀弾シルバーバレット――――!!」
指で弾きだされる銀杏。それは志摩子が特殊な術式を施し強化した武装。
勢いよく撃ち出されたそれは振り下ろされた両腕とぶつかり、破裂する。
「グオァ…!?」
腕をはじかれた異形は動揺する。志摩子がいない。
先に落ちた様子はなく、左右を見回せど姿はなし。ならば答えは一つ―――――。

夜空には満月。
異形の上をいく空に志摩子が舞う。
月明かりにかざすはロザリオ。
月光に煌く十字から放たれるのは無慈悲な輝き。
青白い月は何故こうも少女を美しく照らすのか。

「残念だったわね…」
異形突き立てられるロザリオ。そのまま落下し、異形を貫き地面に突き刺さる。
「ギャオオオォォ―――――!!」
始めて苦痛の悲鳴をあげる異形。手や足が地面を掻き、必死にもがいてもロザリオはびくともしない。重さだけではない何かでロザリオはそれを縛り付けていた。
異形のちからが急激に失われていく。足掻く力もうめく声ももう力強さを感じさせない。
「ガッ、ガァァ……!」
その瞳が少女を捉える。異形のすぐ横で、志摩子はそれを見下ろしていた。
まさに消滅せんとするそれに、志摩子は冷たく言い放つ。
「ごきげんよう……」
―――――瞬間、ロザリオが光り輝き、それははじけるように粒子状に分解された。
冷たい表情を張り付かせた志摩子のまわりに光の粒が舞う。
それは観客のいない幻想のステージ。その一瞬に、永遠にも似た美しささえあった。

再び隠れた月の雲間から漏れる光の中、元に戻したロザリオを首にかけ、砂に混じり風に流されるその塵芥を一瞥し、彼女は夜の闇の中に消えていった―――。







次回予告

「志摩子の前に現れた謎の人物。
仏の力を使うその少女は、果たして敵か味方か!?
次回、戦闘聖教者志摩子第2話「格闘仏教者乃梨子」、お楽しみにっ!」






大嘘です。続きません。 

キタキタおやじでアクセス数が減ったのは、キタキタの呪いとかその類だと思います(ナニ
でもまぁ真面目な話、top絵と訪問者数はある程度は関係があると思いますけどねっ

2006.06.30 05:34 URL | るなしゅー #SFo5/nok [ 編集 ]

>キタキタの呪いとかその類
腰みのおそるべし、ですね(?)。

>top絵と訪問者数はある程度は関係がある
ほんとにそのようですね。
TOP絵によって増えることはあまりないんですけど、減るときは減るんですよねぇ…。

とりあえずキタキタおやじをTOPに飾ることだけはすまいと心に誓う私でした。
にゃんこらしょー!(挨拶)

2006.06.30 15:42 URL | K #o25/X8aE [ 編集 ]












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